四柱推命は、生年月日と時刻を基に運勢を占う東洋占術の一つです。
その基本要素は以下の通りです。
天干と地支
天干と地支は、四柱推命の根幹をなす大切な要素です。
天干(てんかん)
天干は10種類あり、十干(じゅっかん)とも呼ばれます。
属性5種(木・火・土・金・水)
陽干・・・甲(きのえ)・丙(ひのえ)・戊(つちのえ)・庚(かのえ)・壬(みずのえ)
*え=陽(干の兄)
陰干・・・乙(きのと)・丁(ひのと)・己(つちのと)・辛(かのと)癸(みずのと)
*と=陰(干の弟)
木 | 火 | 土 | 金 | 水 | |
陽干 | 甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
陰干 | 乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
これらは五行(木・火・土・金・水)の要素を陰陽に分けたものです。
天干の役割
- 性格や才能の表現
天干は個人の性格や才能を示す要素として用いられます。 - 陰陽のバランス
天干は陰陽のバランスを考慮するために重要です。陰陽のバランスが取れているかどうかが、個人の運勢や性格に影響を与えます。 - 五行との関係
天干は五行(木・火・土・金・水)の要素と密接に関連しており、それぞれの天干がどの五行に属するかを理解することで、より深い鑑定が可能になります。
地支(ちし)
地支は12種類あり、「十二支」としても知られています。
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
地支は日時や方位を表すのに用いられ、人間関係や相性、実生活を見る際に重要です。
陽 | 子 | 寅 | 辰 | 午 | 申 | 戌 |
陰 | 丑 | 卯 | 巳 | 未 | 酉 | 亥 |
地支の役割
- 内面的な性質の表現
地支は「内面的に隠れた事柄」を表します。
他人から見えにくい隠れた性格や秘めている才能を示します。
- 環境の表現
地支は自分の周りの様々な環境を意味します。具体的には、親兄弟、友達、同僚、家柄、学歴、職場などを表します。
- 身体と感情の表現
地支は「身体」を示し、体調や感情に強く影響します。
- 家庭運と恋愛傾向
家庭運や恋愛傾向、金銭の使い方が表れます。
- パートナーの表現
特に日支は「パートナー」を表します。
地支は、四柱推命において天干と組み合わさることで、個人の運命や性格、環境などを複合的に表現する重要な要素となっています。
その解釈には、他の要素との関係性や全体的なバランスを考慮する必要があります。
四柱・・・「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」
四柱とは、生まれた年・月・日・時間を指し、それぞれ「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」と呼ばれます。
年柱(ねんちゅう)
年柱は、その人の生まれ持った環境や初期の人生の傾向を示す重要な要素です。
他の柱と合わせて解釈することで、より詳細な運勢や性格分析が可能になります。
- 0〜20歳の時期を表す。
- 自分のルーツや一生を通じての運気、人生の傾向を示す。
- 親の元で育つ時期、初年運を意味する。
- 自分より目上、先祖、親、年長者との関係性を表す。
月柱(げつちゅう)
月柱は、特に仕事運や青年期の運勢を読み解く上で重要な役割を果たします。
他の柱と合わせて総合的に解釈することで、より詳細な運勢や性格分析が可能になります。
- 社会的立場、職業適性に関する情報を示す。
- 20から60歳の時期を表す。
- 仕事に関する行動パターン・キャリアの方向性を示す。
- どのような職場環境で能力を最大限に発揮できるかを示す。適した環境で働くことで、成功の可能性が高まります。例えば、チームワークが得意な環境か、個人作業が向いているかなどの情報が得られます。
日柱(にっちゅう)
日柱は、四柱推命において非常に重要な要素であり、その人の本質や晩年の運勢、壮年期の傾向などを読み解くための鍵となります。
他の柱と合わせて総合的に解釈することで、より詳細な運勢や性格分析が可能になります。
時柱(じちゅう)
時柱は、自分の後に続くもの、深層心理や内なる欲求、本質的な性格傾向を表します。
他の三柱と合わせて解釈することで、より詳細な運勢や性格分析が可能になります。
- 晩年・人生の後半(50歳以降)の運勢を表す。
- 表面には現れにくい、隠れた才能、潜在的な能力を示す。
- 自分の目下、子どもや孫との関係性、家系の未来についての情報を示す。
- 深層心理や内なる欲求、本質的な性格傾向を表す。
まとめ
これらの要素を組み合わせて作成される「命式」から、その人の運勢や性格、人生の傾向などを読み解いていきます。
四柱推命は複雑な体系をもつ占術ですが、これら四つの柱のバランスと相互作用を総合的に見て、基本要素を理解することで、その奥深さと魅力を知ることができます。
四柱推命は、自分に沼るツールです。