― 「誠実であること」が、あなたの心の軸になる
□ 「正官」とは?
正官は、四柱推命の通変星のひとつで、
責任感・誠実さ・ルール・社会性・秩序・公的立場などを象徴する星です。
キーワードは:
まじめ・律義・信頼・社会的役割・安定・ルールを守る。
命式に正官を持つ人は、
「信頼されること」「きちんと役割を果たすこと」に強い価値を置き、
“社会に必要とされたい”という気持ちが心の深くにあります。
□ 正官が巡るとき、心に起こりやすいこと
正官が運気として巡ってくるときは、
心が自然と「ちゃんとしたい」「責任を果たしたい」という方向に向きます。
● 起こりやすい心の変化:
- 身だしなみや生活をきちんと整えたくなる
- 約束やルールを強く意識するようになる
- 社会的な役割(親・上司・公的立場など)を意識する
- 信頼される存在でありたいと感じる
- 真面目に頑張る自分を肯定したくなる
心が「きちんとしよう」と思うのは、
魂が成長したいサインでもあります。
□ 心がしんどくなるときのサイン
正官は、真面目さが行きすぎると、
「ねばならない」「あるべき」に縛られて、心が苦しくなる傾向も。
● 心が疲れるときの傾向:
- 責任を一人で抱え込みすぎてしまう
- 融通が利かず、人にも厳しくなってしまう
- 失敗や弱さを許せず、自分を責める
- 社会の目や評価に敏感になりすぎる
- 正しさばかりを追い求めて、自由がなくなる
これは、「ちゃんとしなきゃ」の圧力に心が押しつぶされそうになっている状態。
本来の誠実さが、重たい義務になってしまう前に気づくことが大切です。
□ 正官のときの整え方・ヒント
正官のエネルギーは、「真面目に生きる自分」を誇りに思えるかどうかで整います。
● 心を整えるヒント:
- 小さな責任を「やれている自分」を褒める
- 完璧主義ではなく「丁寧さ」を意識する
- 自分に対しても“寛容な上司”のように接する
- 評価されなくても、自分が納得できる行動をする
- 少しだけ“型”をゆるめて、遊び心を持つ
正官の真面目さは、「誰かの信頼を守る力」。
でも、まずは“自分の信頼”を守ることが、心を整える一歩です。
□ まとめ:「ちゃんと生きたい心」は、強さの証
正官が巡るときは、
責任やルール、社会性がテーマになります。
それに押しつぶされそうなとき、
思い出してほしいのは、
あなたの誠実さは、誰かの希望になっているということ。
「ちゃんとしている自分が好き」
その感覚は、正官の時期に得られる大切な心の安定です。
信頼は一朝一夕では築けません。
でも、あなたの歩みは、確実に人生を強く、豊かにしています。